2019年11月の3連休 以前、秋田内陸縦貫鉄道に乗った際に気になっていた阿仁マタギと一風変わった駅名があったので調べてみると、マタギの里で温泉施設もあると紹介がありました。それ以降、気になっておりようやく念願が叶う時が来ました。角館から更に山深いマタギの里まで温泉と深山料理がどうしても食べたくて旅に出掛けましたのでご覧ください。
今回使った切符
今回、メインに使用した切符は、JR東日本の3連休東日本・函館パスを使用しました。
工程:東京〜角館(今回のブログ)〜新庄〜酒田〜新潟〜東京と2泊3日で周遊して観光するのが目的です。今回はその第一弾になります。
JR東日本の3連休東日本・函館パスの特徴
土曜日、日曜日、祝日を合わせて3連休になった場合のみに発売される切符です。3連休のフリーエリア内のJR東日本、JR北海道、道南いさりび鉄道、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道、北越急行、伊豆急行線、えちごトキめき鉄道の普通車自由席が乗り降り自由。私鉄のローカル線も使えるのはとてもお得です。
残念なことに今回利用した秋田内陸縦貫鉄道には使用できませんの別料金になります。でもお得に乗車できる情報も駅員さんから聞きましたので後ほど紹介します。
値段
- 大人:14,370円
- 小人:4,390円
注意点
在来線特急、新幹線に乗車する場合は特急券が別途購入が必要になります。また、ゴールデンウィーク、お盆時期、年末年始は使えませんので要注意です。
土日だけの旅行で山形、宮城、長野、新潟エリアであれば「週末フリーパス」8,880円とこちらの方が料金もお安くなっております。
子供料金が大人料金の1/3程度と大変お得になっております。
角館 武家屋敷通り
東京から角館には秋田新幹線こまち号で所要時間は約3時間程です。外の景色を見たり現地の行きたい場所をパンフレットやスマホで見ているとあっという間に到着です。
今回はマタギの里が目的地ですが、せっかく角館まで来たので少々時間を作って紅葉を見に角館観光です。駅前から武家屋敷通りまで徒歩約15分で到着です。
歩きたく無ければ駅にタクシーが並んでいますのでそちらも検討して見てください。
歩いているのは観光客が数組だけで少々寂しい。当日は歩くのに晴れておりちょうど良いくらいの気温でした。やはり角館は桜の時期がメインか…と思って15分程歩くと所々で綺麗に紅葉されていました。
清々しい空気に、紅葉がマッチしておりここまで来てよかったと思いました。
桜の季節、冬と訪れたことがありますが、その時とはまた違った雰囲気があります。
なぜかこの街はいつ来ても風景とマッチして似合ってしまうのす。
はじめに岩崎家で見学させて貰いました。
武家屋敷ってどこも門構えが立派で感動します。
続いて青柳家 この先、家の中の写真は禁止のところもあるようですので省略します。
歴史を感じる門構えを見るとお手入れも大変だろうなと思ってしまう。
青柳家の敷地内は広くて散策して見学すると1時間程経っておりました。当時の武具、農具などの展示が多数あり見応え十分です。ぜひ立ち寄って見学することをお勧めします。
何とまさかのお屋敷の敷地に食事処が、お昼がまだなので秋田名物の稲庭うどんを注文してお腹を満たしました。
角館駅に戻る時間が迫ってきましたので無くなって慌ててお昼を食べたのですが、少々物足りなく、通りでお団子も購入(後ろはこんにゃくですがお団子を購入)、いろいろ美味しそうな食べ物がありそうですが、諦めて駅に戻ります。
角館〜阿仁マタギ 秋田内陸縦貫鉄道の旅
角館駅に戻って来ました。しかし今度乗るのはJRではなくて秋田縦貫内陸鉄道です。ローカル線で阿仁マタギまで向かいます。ローカル線の旅って何だかワクワクしませんか。
ここでお得情報です。切符を買うときに秋田内陸縦貫鉄道の駅員さんが教えてくれたのですが、湯けむりクーポンと言うものがあって沿線の温泉宿に1泊するのであれば、宿でスタンプを押して貰うと帰りの運賃が無料になるそうです。ちなみに沿線の日帰り温泉施設でもOKとのことでした。観光客の皆さんだとご存知ないとの事で、おしえていただきました。
お礼と言っては何ですが、切符売り場にあったバター餅を買わせていただきました。
以前にも買ったことがあるのですが、これが結構おいしいので秋田に来るとおやつに買ってしまいます。
いつもは1両で走るのですが、団体さんが乗るとの事で2両で連結されておりました。
乗った車両は普段はあまり使われてない転換クロスシートの車両みたいです。
角館駅のコンビニで地酒とおつまみに秋田のいぶりがっこを購入してローカル線の旅を満喫する準備万端です。
紅葉が段々と色が濃くなって来るのが車窓からはっきりと見て取れます。
山深くなればなるほど紅葉が綺麗になって感動してしまいます。
景色が最高なので見とれているとあっと言う間に目的地の駅に到着です。
目的地の阿仁マタギ駅に到着、木彫りのマタギがお出迎えです。
そう、この木彫りが以前に通った時にインパクトが強過ぎて気になっていたのです。
はじめてみるとインパクトが大きくて度肝を抜かれます。
マタギと言う言葉が頭から離れなくなりまた来ようと思った理由のひとつです。
ここから宿までは車で送迎してくれます。
角館駅を出発する際に宿に電話して送迎の予約をしました。
忘れても駅に着いてから連絡でも大丈夫のようです。
駅に貼り紙があり電話番号が記載されてました。
熊牧場見学
チェックインまで少々時間があったので、宿の送迎でそのままクマ牧場に案内して貰いました。
一旦宿を通り越して、山中へ入ります。
到着すると木彫りのくま?釣りキチ三平で有名な漫画家の矢口高雄さんの絵もあちこちに、そういえばマタギという作品があったと思いますので漫画の縁で書かれたのでしょうか。
とりあえず、熊のエサを購入。
どこの熊牧場もそうですが、エサが欲しくていろいろなポーズをしてくれます。
時には喧嘩も目の当たりに、ちょっと可哀想な感じもあります。
そうかと言うと、エサには全然興味のない熊もいました。
こちらの熊は愛嬌があって見ていて飽きません。餌をあげたり写真を撮ったりで閉園までいました。特に相方は動物好きなのでもっと時間作って来たかったと言っておりました。
ツキノワグマの他にヒグマもいたのですが、今回は閉園時間が近くなってしまいほとんど見れませんでした。ヒグマはツキノワグマより二回り以上も大きくてがっしりとしていました。こちらはガラス越しに同じ目線で見学ができるようになっておりましたので次回来れたらじっくりと観察して見たいと思います。
閉園時間が過ぎましたので宿からお迎えをお願いしていよいよ温泉です。
打当(うっとう)温泉 マタギの湯
本日の宿は打当(うっとう)温泉 マタギの湯さんです。
最初はなんて読むのか全くわかりませんでした。「だとう」と読んでいましたが「うっとう」が正解でした。
木彫りのマタギさんと熊さんのお出迎えです。あちこちに木彫りが多いので見るのも楽しみです。
何と入り口の反対側には都会では見なくなったポストがまだ健在です。
温泉
チェックイン後、早速温泉に入ったのは言うまでもありません。写真は撮れなかったのですが、露天風呂からの景色が緑と紅のコントラストが素敵で疲れた体を癒してくれます。
温泉は小浴槽 、大浴槽、 露天風呂、 サウナ と男湯女湯 各1箇所あります。また家族風呂も2箇所ありこちらは有料とのことでした。
こちらの宿では日帰り温泉も行っていると宿の方に伺いました。入湯料は大人600円、子供200円(北秋田市民の方はさらにお安い450円で入れます。)と安いうえに、駅からの送迎も頼めます。食事付きの日帰りプランも3850円〜ありましたので沿線にお越しの際は立ち寄ってみてください。駅から電話すれば迎えに来てくれますよ。
泉質の紹介
・源泉名「打当(うっとう)温泉」
・泉質はナトリウム、カルシウム塩化物泉
・源泉温度は56.6℃
・適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、くじき、関節のこわばり、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、健康増進、病後回復期
良く温まり湯冷めしにくいかけ流し(温度を下げる為に加水はしているとのことです)の温泉でした。東北の温泉っていつまでも体がポカポカしているんで大好きです。それと恥ずかしながら、乾燥肌で背中が痒かったのですが2週間程は症状が出ませんでした。ここの温泉は自分にあっているようで毎日入りたいほど気に入りました。
同じような症状の方は一度お試しください。
お待ちかねの夕食です。
温泉宿の一番のお楽しみの夕食です。現地の食材は見ていてどれも楽しませてくれます。どれから食べて良いやら迷ってしまいます。
岩魚の塩焼きはテンションあがる。山深いところに来たんだと実感させられます。
山菜料理の数々 この時は普段の食卓には絶対に出ないものばかりで興味津々です。
真ん中の白いのはこの宿限定の特製どぶろくです。
生まれてから1度も食べたことがないものがありました。鯛とかの刺身と思いきや
ナマズのお刺身でした。水が綺麗な証拠ですよね。味は白身魚のお刺身のようでした。生臭くなくて美味しいのは意外です。
こちらの茄子田楽も大きいし食べ応えがあり、特に甘い味噌が絶品でもうたまりません。飲んで食べてでお腹がいっぱいで満足です。
マタギ資料館
この後、お腹が膨れて動けないので運動も兼ねて併設されているマタギ資料館へ見学に向かいました。宿泊者は無料で見学ができます。
部屋のような作りが目に付き中を覗くと熊の敷物が多数ありましたがすごいです。マタギの方の家はこんな感じなのでしょうかと思ってしまいました。
寒かったので宿で借りた赤い丹前(どてらといった方がよさそう)を着てます。
似合うといったら怒られました。
想像以上に良くできており、マタギの歴史から展示品まで細かく説明がありましので時間を忘れてしまうほどでした。見応えありますので近くまで来たのであれば必ず寄った方がいいです。
翌朝の部屋からの景色です。雨模様でしたが、紅葉と川のせせらぎが心地よいです。
宿の前にマタギ小屋がありました。山ではこんな小屋で待機したりするのでしょうか。冬場だとかなり寒いですよね。
もっとゆっくりしたかったのですが、ローカル線は本数が少ないもので、名残惜しくも宿を後にします。次回日帰り温泉もありますので角館近辺に来た際は再び立ち寄って見るつもりです。
犬っこ列車に乗車
宿の方に帰りも阿仁マタギ駅まで送迎してもらいました。
観光案内のマップが車窓からの風景を紹介してくれてました。
これは分かり易いですね。
無人で誰もいないホームは都会では味わえない静寂があります。
ここにいるだけで心が落ち着きます。
首都圏を走っている同じ鉄道とは思えません。
やって来た列車は車内が秋田犬の写真でいっぱいです。通称犬っこ列車です。
犬犬犬 写真がいっぱい飾られてます。ほのぼのした車内の雰囲気はローカル線ならではのもの、秋田犬が好きな方は一度乗車して見てください。どの秋田犬の写真も表情が良いですね。一匹飼いたくなります。
季節が変わり田植えが終わって稲が緑になるといよいよ田んぼアートの季節です。この頃の車窓も各地で田んぼアートが見られますのでおすすめです。
よく見ると驚いた事に列車のシートまでが犬柄です。
雨なので雨粒が写ってしまいましたが、最高に綺麗な景色が見れました。心が洗われていくようです。
乗った列車は急行列車でしたのでトンネルを抜けて駅を軽快に通過していきます。
秋田内陸縦貫鉄道の路線図が席のテーブルに印刷されてました。犬の足跡が急行停車駅のマークになってます。次の旅は終点の鷹巣まで乗車してみようと思います。
山の紅葉も段々と緑に変わって来ます。下界に降りてきた感じがして少し寂しいです。
そういえば車内の写真を見ていたら「ブサ犬のわさお」を思い出してしまいました。わさおも秋田犬でしたよね。
帰りの列車もいい旅でした。 これほど魅力的な秋田内陸縦貫鉄道の旅も次回考えたいと思います。
まとめ
角館までは東京から秋田新幹線で3時間半くらいで来れますので1泊2日でも十分楽しめると思います。今回はマタギの里で温泉に入って深山料理を食べることが1番の目的でした。
たまたま時間潰しに寄ったクマ牧場が想定外に面白かったです。
宿の車で送迎してもらえますので動物好きな方は立ち寄ることをお勧めします。
このあとも旅は続きます。
観光列車に乗車しましたのでご覧いただけレバ嬉しいです。
コメント