10月も下旬が見えていると言うのにまだまだ暖かい金沢に行って来ました。ただ、お天気が心配で当日は雨予報でしたので急遽予定を雨が降っても楽しめる通称レストラン列車に乗車することに決めました。
金沢と行ったら「花嫁のれん号」ちょっと煌びやかで男性1人が乗車するには恥ずかしいかなと思いましたが、以前から気になってはいたので思い切って決めました。
元々は感染症問題がなければもっと早くに乗車していたのですが、今回待ちに待った待望の乗車になりました。
花嫁のれん号
花嫁のれん号は金沢駅と和倉温泉駅をつなぐ観光列車です。
「花嫁のれん」とは、花嫁の幸せを願い婚礼の日にのれんを贈る伝統文化です。ご乗車のお客様の幸せを願う思いから、この列車を観光列車「花嫁のれん」と名付けました。能登は「恋路海岸」や「夫婦岩」と称される機具岩(はたごいわ)のように女性の幸せを願うものや、パワースポットとして有名な「聖域の岬」などがある「幸」に満ちた土地です。この観光列車「花嫁のれん」を通して、能登の魅力である「幸」を全国・海外に向けて発信いたします。
JR西日本おでかけネットより引用
花嫁のれん号は主に週末の金曜日から月曜日に運行されている臨時特急です。(年末年始は運休)
車内では事前に予約するとお食事が楽しめる他、予約しなくても車内販売で地酒、地元のジュース、ソフトドリンク、コーヒー、スイーツ、オリジナルグッズなどの購入もできます。
全車指定席で乗車には乗車券の他に指定席特急券が必要になります。
指定席券予約
お天気に合わせて急に決定したので4日前での予約になってしまい、夕方の和倉温泉発の「花嫁のれん4号」をJR西日本のe5489から覗いてみると◯でしたので座席を選びながら購入。
と言っても、座席位置、窓側席は選択できず、ABCDの各席での指定のみ選択できるようでした。
取り敢えずA席を指定して購入したところ2号車の4A「カウンター席」でした。カウンター席は相席にならずラッキーと思って座席表をよくみるとどうも柱があって景色が見え難いのでは?
そこで変更でB席にして取り直すと4B席になりましたので一応キープしました。
指定席券は窓口で買うと1390円ですが、JR西日本の予約サイトe5489から申し込むと860円で購入できるので大変お得です。
乗車券を発券しないタイプと発券するタイプが選べますので迷わず発券タイプにしました。(後で車掌さんより記念スタンプ押して貰いたいので)
食事券
花嫁のれん号に乗車する楽しみとして食事ができます。
4号は夕方発なので「ほろよいセット」が楽しめます。早速電話予約で申し込みました。
購入はJR西日本、JR四国の駅のみどりの窓口及び主な旅行会社
JR東日本、JR東海、JR九州管内の主な旅行会社でも販売されていますので関東にお住まいの方はお近くの旅行代理店に行くのが早いかもしれません。
※JR西日本電話予約サービスでも取扱います(クレジットカードによる決済の場合に限る)
電話サービスの場合は現地のみどりの窓口で引き換えますが、金沢駅のみどりの窓口はいつも混雑していて30分以上は覚悟したほうが良いです。
ちなみに和倉温泉ではみどりの窓口は閉まっていますので必ずJR西日本の大きな駅で事前に引き替えたほうが良いです。
往路も予約
当初、往路は特急「かがり火」で和倉温泉に入る予定で組んでいたのですが、折角だし、和倉温泉の日帰り湯でゆっくりしようと思い立って翌日になって往路の花嫁のれん1号も予約。
順番が逆になってしまいました。
こちらはできれば普通の席が良くて何度か変更を試して2号車1D席をゲットしました。
残念ながら食事券のスイーツセットは3日前とのことで締め切られていました。
(昨日思い立って一緒に予約すれば良かったと後悔)
金沢駅4番線?
当日の金沢駅で4番線?をちょっと探してしまいました。
最初4番線が分からずうろうろしていると3番線、5番線のエスカレーターに4番線発見。
4番線って花嫁のれん号の専用ホームなんですね。
それも結構な奥の方に4番線がありました。知らないで時間ギリギリだと焦るかも。
10時15分発の花嫁のれん1号に乗車します。
折角なので花嫁ではないけど暖簾をくぐって乗車します。
派手な車体は金沢らしい輪島塗と加賀友禅イメージ。
ロゴマークは石川の伝統工芸である加賀水引をモチーフにしているそうです。
ロゴマークは石川の伝統工芸である加賀水引をモチーフに、花嫁のれんをくぐる神聖で幸せな気持ちを表現し、「女性の幸せを願う列車」であることを表しています。
水引の淡路結びには、簡単に解けないことから末永いお付き合いという意味があり、互いの輪が結び合い全体に和をなす形に、北陸への旅が和やかで楽しいものとなるよう願いを込めています。
すべての文字が切れずにつながる「花嫁のれん」の文字は、人と人、心と心を結ぶ列車であることを表現しています。
JRおでかけネットより引用
花嫁のれん号車内
車内に入ってみました。
入ってすぐ1号車に石川県の伝統工芸品が展示されていました。
車体側面と同じ模様が壁にも施されていました。
座席は半個室タイプとカウンター席があります。
3人掛けのシートもあります。
ほとんどが4人掛け、2人掛けようです。
同じ4人掛けでも椅子タイプとソファータイプがあり、座った感じはソファータイプの方がゆったりしてました。
壁の模様も座席によって変えているようでした。
車内は水の流れのような通路になっており古風な感じです。
ソファータイプの席です。
トイレも綺麗です。
トイレの天井は秋の紅葉をイメージしてました。
車内販売
往路は食事券がゲットできなかったので車内販売開始と同時に行ってみました。
飲み物、お菓子、グッズなど色々並んでいます。
お菓子で一番小さい「能登のいも」と輪島のゆずドリンクを購入。
ありがたい事にアテンドさんが席まで運んでくれました。
実は3日前に購入した時は4人掛けシートは誰もいなかったので購入したのですが、当日は若いカップルと同席になってしまいました。(若いカップルが乗ってくるとは想定外すぎた)
それを見て気にかけたアテンドさんが席を移動してくださり2人用の空いてる席へ変更してくれました。
本当はどうでも良かったのですが、アテンドさんが気を遣ってくれたし、カップルの邪魔をするのも悪いと思い移動しました。
しばらくすると記念乗車証が配られました。
指定席券を発券したのはこの為です。
車内をウロウロしているうちに終点の和倉温泉まではすぐでした。
金沢から和倉温泉まで1時間半くらいです。
でも有名なパティシエさん監修のスイーツセットは食べてみたかったかな。(この後お店行ってみました)
和倉温泉駅から和倉温泉
ここから和倉温泉までは大変不便です。
駅前から路線バスが走っているのですが、列車が到着する1分前に発車してしまうというタイミングの悪さ。
せめて、5分くらい遅くできないか要望したい。
バスだと5分くらいで着く和倉温泉ですが、30分も空いてしまうので運動のため歩いて向かいます。
実は過去にも繋ぎの悪さは体験済みなので分かってはいました。人通りの無い駅前の道を和倉温泉まで約20分歩きました。
お祭り会館
駅から約20分ほどの場所にお祭り会館があります。
能登(七尾市)を代表するお祭りを一同に集めた施設です。
スタッフさんに聞くと能登でも場所によって様々なお祭りがあるのが特徴らしいです。
年間を通しても能登はお祭りがたくさん行われ尽きることがないとか。
地元を離れた方は、お正月には帰ってこなくてもお祭りの日には有給休暇を取って戻ってくるとも言ってました。
スタッフさんに勧められてお祭りの体験も出来たしお祭りの雰囲気も味わえて良かったです。
和倉温泉においでの際には立ち寄ってみてください。
入館料
一般(高校生以上) | ¥800 | ¥720 |
小学生・中学生 | ¥400 | ¥360 |
乳幼児 無料 | 無料 | 無料 |
アクセス
〒926-0175 石川県七尾市和倉町2部13番地1
和倉温泉よりバス5分。
徒歩約20分
和倉温泉 総湯館
お祭り会館から5分のところ、和倉温泉バス停裏に日帰り温泉があります。
ここで和倉温泉を楽しみたいと思います。
外にある足湯は無料で楽しめますので立ち寄りの際に浸かってみてください。
1時間ほどゆっくりして目的の場所へ移動します。
アクセス
和倉温泉駅より徒歩約25分
バス 5分
ル ミュゼ ドゥ アッシュ
総湯より5分ほどの場所にお目当てのカフェがあります。
花嫁のれん号で提供されているスイーツセットは辻口博啓氏が監修。食べられなかったのでお店に直接来ました。
パティシエの辻口博啓美術館も併設されてます。
中に入ると辻口博啓氏の大きなパネルがお出迎えです。
さすがに有名店とあって平日でしたが結構混んでました。
焼き菓子も美味しそう。
ケーキも美味しそうなものがずらりと並んで迷ってしまいます。(スイーツのショーケース前は人が多くて撮影出来ませんでした。)
注文したのがこちらです。結局食べたさに負けてしまい2つ選んでしまいました。
左が「ムラングシャンティ フィグ」イチジクの果肉とカシス&スミレのクリームが爽やかでした。
右が「のとミルクプリン」滑らかな舌触りにほのかに苦いキャラメルソースが合わさって絶妙な美味しさでした。
景色も海が眺められていつもでも居たくなる雰囲気が良かったです。
外観です。お隣に有名老舗旅館の加賀屋さんがありました。
調べてみるとル ミュゼ ドゥ アッシュは加賀屋グループになってました。
アクセス
ル ミュゼ ドゥ アッシュ 辻口博啓美術館
〒926-0175 石川県七尾市和倉町ワ部65-1
TEL:0767-62-4002 FAX:0767-62-1011
営業時間/9:30~18:00(17:00 L.O.)
定休日/年中無休
花嫁のれん4号金沢行き
そろそろ時間になりましたので駅に戻ります。帰りはバスを利用しました。
平日は30分に1本くらいはあるようですが、不思議と休日は1時間に1本と観光には優しく無い路線ですので注意してください。
和倉温泉駅は駅員さんがいつも常駐している駅ではありません。
食事券は前もってみどりの窓口がある駅で発券しましょう。(オペレーターさんの話では窓口で発券できると言ってましたが嘘でした。危なかった。)
袋はカウンター席を予約して居ましたが、ほとんどガラガラ状態。
ほろ酔いセット
予約したほろ酔いセットが届きました。
行きと同様にアテンドさんが空いている好きな席へ移動しても良いとのことで、お願いして広いソファー席へ移動しました。
行きに乗車した事を覚えていてくれて一度置かれた食事も一緒に運んでくれるサービスは嬉しかった。
ふかふかのソファー席は格別に良いです。空いているならソファー席が断然おすすめです。
ほろ酔いセットは見た目も綺麗で楽しめます。
揚げ物(えび天、イカ天、ナス天、キス天、五郎島金時芋天、銀杏串揚げ、プチトマト、レモン)
治部煮(鶏肉、すだれ麩、金時草麩、生麩、椎茸、法蓮草、山葵添え)
(和惣菜)
口取り(厚焼玉子、焼魚(ブリ)、はじかみ、季節の蒲鉾、合鴨串、能登牛時雨煮、グリンピース)
揚げ物(えび天、イカ天、ナス天、キス天、五郎島金時芋天、銀杏串揚げ、プチトマト、レモン)
見た目より盛り沢山に詰まってました。
これに地酒宗玄 純米吟醸、加賀棒茶が付いて2000円は安いのでは無いでしょうか。
正直言って高岡で乗った「べるもんた」で提供される富山湾鮨より満足度が高いです。
帰りも記念乗車証にスタンプを押して持ち帰りました。
それこそほろ酔い気分で金沢駅に到着しました。
「花嫁のれん号」で往復したので満足度は高いです。
動画も撮影してますので近々アップします。
まとめ
平日月曜日の乗車でしたのでそこまでは混雑していなかったのが良かったです。
席も空いていればわりかしと自由に移動できるようで、帰りはソファー席で一人地酒に酔いながら車窓を眺められたのは気分が良かったです。ただ、単線のため駅に停車するのですが、ちょうど帰宅の高校生が多い時間帯ですれ違いの列車から目が合って見られるのはちょっと恥ずかしかったかな。
それでも和倉温泉で温泉も楽しめたし、カフェでスイーツも楽しめたので行って良かったです。
皆さんもちょっとお出かけしてみませんか。
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