皆さん常滑が招き猫の発祥の地と知っていましたでしょうか。
招き猫のルーツは諸説あるようですが、縁起物として1800年代半ばに生まれ、焼きものとの相性の良さから常滑市などで普及したそうです。
招き猫もいろいろあるようですが、お腹に小判を乗せているのが常滑の招き猫とのことです。
たまたま、常滑市に来て観光ガイドを見るとこのように載っていました。
何より観光スポットとして写真家や女性に人気の「やきものさんぽ道」なるものがあることを見つけました。
ということで、面白そうなのでお散歩に向かいました。
常滑市と招き猫
常滑市は愛知県にあります。
同じ市内には中部国際空港セントレアもある国際都市です。
ウィキペディアによると常滑市は、愛知県の尾張地方にある市。 知多半島西岸の中央部に位置し、西側は伊勢湾に面している。伊勢湾の海上埋立地には中部国際空港がある。
と記載されております。
伝統産業として常滑市は窯業があり、日本六古窯(にほんろっこよう)のひとつです。
日本六古窯とは日本古来の陶磁器の窯で中世から現代まで続く6カ所(瀬戸焼、越前焼、信楽焼、備前焼、丹波立杭焼、そして常滑の常滑焼)の窯のことです。
赤茶色の急須が有名らしいが、そういえば私が小さい時に家にもあったのを思い出しました。
招き猫は1800年代に常滑焼きの招き猫が縁起物として普及したものと伝えられているそうです。
同じく瀬戸焼でも招き猫が同時期に普及されたともされております。
常滑の招き猫は通称“常滑系”と呼ばれています。
お散歩の出発地点
名古屋から名鉄電車の常滑線、空港線の途中駅の常滑駅で降りましょう。
名古屋から特急電車で約40分くらいでしょうか。
もし、旅行の途中で荷物が邪魔な場合は改札外のコインロッカーに預けましょう。
コインロッカーに入らない大型のスーツケースなどは駅の事務所で有料で預かってくれるようです。
駅をおりましたら、改札前を真っ直ぐに進みます。
左側に観光プラザがありますので必ず立ち寄ることをお勧めします。
ここには常滑に関する情報がいっぱいです。
特にお散歩マップを手に入れてから出発すると効率よく観光ができると思いますよ。
ちなみに写真のマップは光って見にくくすみません。
下記は公式のマップですのでこちらをご覧ください。
公式のお散歩マップ
観光プラザの方にお勧めの歩き方を聞いたところ、Aコースが1時間半くらいで観光ができておすすめとのことでしたのでおすすめのコースを巡りたいと思います。
Aコースは駅前から出発
まずは観光プラザを出て左手に進みます。
駅の構内を出るといきなり猫たちがお待ちかねです。
中部国際空港が近いこともあり、飛行機を持った猫もいます。
レンガ(常滑焼?)で作られたやきもの散歩道の案内図が駅前にありますのでひと通り目を通します。
下の丸いのは焼酎か何かの瓶らしい。
それではそこから左に向かって進みます。
信号を渡るとこのような目立つ食堂がありますのでこちらを目印にして進みましょう。
その先の壁に何やら壁画のようなものが見えてます。
外国語での表記の案内があり、コロナになる前は外国の方も訪れて来ていたようです。
とこなめ招き猫通り
壁画のようなところで上を見上げると招き猫が鎮座しておりました。
この壁沿いには猫のオブジェがたくさんありました。
通称「とこなめ招き猫通り」です。
いろいろな招き猫の作品があり楽しませてくれます。
ここだけでもゆっくり見ていると時間が足りません。
この壁の上にはあるものが見下ろしているのですが、後ほど紹介します。
そのまま先に進みます。
ここから本当のAコース始まり
招き猫の頭の写真がある看板の方向に進みます。
いきなり風情のあるお店が登場。
常滑焼ロクロの体験コーナーもあるようです。
窯で使っていたと思われる煙突も
そしてタイトルにあった“とこにゃん”へ会いに寄り道します。
とこにゃん
実は「とこなめ招き猫通り」の壁の上には大きな招き猫の“とこにゃん”がでーんと見下ろしていたのです。
デカくて迫力満点です。
前にいる猫が実物大として大きさが分かると思います。
よく見るとライトが設置されてました。
街を見ている横顔はちょっと怖い。
夜間はライトアップもするのでしょうか。
散歩道の途中にはお団子屋さんもありますので休憩してお団子など如何でしょうか。
散歩道にはこのように案内板も設置されておりますので道に迷うことなくお散歩できます。
貰ったマップにも番号が記されているのでどこにいるかもわかります。
廻船問屋 瀧田家
歴史のありそうな建築物と思っていると
廻船問屋 瀧田家の旧宅らしい。
廻船問屋は今で言うところの運送会社のようなものらしい。
庭園を通り抜ける分には無料です。
トイレもありますので休憩にも良いです。
昔の道具とともに瀧田家の写真が飾られていました
土管坂
丸いのは焼酎の瓶
下の写真の左は土管です。
知らない人もマリオブラザーズといえば分かるかな。
土管坂にはその昔使われていた日本で使われていた土管が積み重ねられて塀になってます。
今でも土管を使っているところあるのでしょうか。
この土管坂を登った先の左側が休憩所にもなっております。
展示工房管では招き猫色付け体験ができます。
2022年4月に再訪した時にはショップがあったところに窯が設置されていて驚きでした。
窯の中も展示品とかビデオが流れていて楽しめます。
ちょうど桜が咲いていて綺麗でした。
お土産店を兼ねた工房が続きます。
重要有形民俗文化財登窯
ちょっと裏道らしいところを入るので気がつかないと素通りしてしまいますので注意してください。
登窯(陶榮窯)は、1887年(明治20年)頃につくられた窯で、1974年(昭和49年)まで実際に使用されていたそうです。
日本で現存する登窯としては最大級の窯で国の重要有形民俗文化財にも登録されていますのでぜひご覧になってください。
10本の煙突が見事です。
よく見ると長さも異なっていました。
ちょっと休憩しようかなと思っていると
カフェにおとなしい猫がいました。 眠いのかな。
こちらにも土産物店を兼ねた工房があります。
ここの散歩道は路地裏を探検しているようで面白いです。
この丸いのはなんだろう。
散歩コースも終盤になる頃に休憩できそうな場所を発見。
ここで手作りパン屋さんもあり、焼きたてのチョコチップパンとカレーパンを購入。
パンは食べるのに夢中で画像忘れましたが、一緒に買った常滑牛乳が甘くて美味しかったです。
下のお店はお蕎麦、和風甘味を提供していましたが店員さんが少ないのか追いついてないみたいでした。
急な坂道の脇には土管が積まれていました。
25番の看板でラストです。
陶磁器会館で終了です。
これでAコースを一周してきました。
最後に陶磁器会館で常滑焼のお土産など如何でしょうか。
INAXライブミュージアム
別の日にも散歩道を訪れたのですが、Bコースを回ってそのまま「INAXライブミュージアム」まで歩いてみました。
INAXって知らない人もいるかもしれませんが、現在の「LIXILリクシル」です。
Aコースで立ち寄ったパン屋さんから徒歩で約15分ほどでした。
体験教室、資料館、陶器の歴史など目でも楽しませてくれるのでおすすめします。
みなさん「光るどろんだんご」を作っていました。
「どろだんご」と言っても泥だらけの団子ではなく、下の写真のようにとても綺麗で驚いてしまいました。
下は「土どろんこ館」のトイレですが、ぜひ見てください。
女性のトイレも同様にタイルの模様が綺麗とのことでした。
その他にも世界の陶器のトイレの展示とか面白いものもありました。
ひと通り見て回ったら、ピッツェリア ラ・フォルナーチェで休憩しましょう。
ここのレストランはピザとパスタが有名ですがスイーツも美味しいです。
注文したのはドルチェ3品盛&ハーブティーのセット
こちらは名前忘れましたがケーキ2片とハーブティーのセット
やきもの散歩道からミュージアムまで歩き通したので結構歩いたと思います。
帰りはレストランでバスの時刻を教えてもらい常滑駅までバスで戻りました。
アクセス
名鉄線「常滑駅」または中部国際空港より
知多バス「知多半田駅」行き(ICは使えません現金のみでした)
「INAXライブミュージアム前」下車徒歩2分
やきもの散歩道の感想
電車で訪れた際にたどるAコースをマップ順で回って見ました。
常滑駅を出ると目で楽しませてくれる猫たちの作品、作家さんによって猫の表情も違って楽しめました。
道中は、昔ながらの懐かしい風景が広がりタイムスリップして来た感じさえあります。
工房も多く、数々の陶器の作品を眺めながら散歩するとあっという間にコースが終了。
疲れた際には、休憩のできるカフェや休憩所なども沢山あります。
初めて訪れた方でも気軽に散歩ができるコースとなっておりましたので、近くにお越しの際にはぜひともやきものの街にお立ち寄りください。
日々の疲れを癒してくれる街並みが広がっていますよ。
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